都電荒川線
2017.02.06(16:14)
都電荒川線 第470回
首都東京で奇跡的に残された路面電車の都電荒川線と東急世田谷線。
オバ鉄、2014年3月に東急世田谷線はすでに乗車済み。
今回はダンナ様と二人で都電荒川線にトライします。
東京都電車(略称都電)は東京都が運営する軌道(路面電車)で、
最盛期には41系統がありましたが、
現在残っているのは荒川線だけとなりました。
荒川線は三ノ輪橋(荒川区)-早稲田(新宿区)を結ぶ12.2kmの路線です。
荒川線は起点の「三ノ輪橋」も終点の「早稲田」も
他の公共交通機関とのアクセスがよくありません。
オバ鉄夫婦はとりあえず起点から乗ることにしました。
2014年4月13日 オバ鉄夫婦は東京メトロ日比谷線の「三ノ輪」で下車。
昭和通りと明治通りが交差する「大関横丁」交差点を渡り北上、
JR東日本の常磐線の高架を潜ります。
おや?ガード下の壁面に都電の壁画が描かれていますね。
常磐線南千住第2三ノ輪ガード下の壁面に東京芸大大学院のOBの方が
「あらかわ遊園」「都電荒川線」
「千住大橋と松尾芭蕉」「三ノ輪橋」など荒川区ゆかりの絵を制作しました。
とかくガード下は薄暗く犯罪の起こりやすいエリア。
少しでも犯罪の抑止につながればよいですね。
高架を抜けるとジョイフル三ノ輪商店街のアーケードが見えてきます。
その商店街の入り口手前左手に荒川線「三ノ輪橋」停留場があります。
(徒歩約7分)
この停留場のエリアは昭和の下町の風情が漂いまるでタイムスリップでもしたかのよう…
昔懐かしい板塀にこれまたレトロなホーロー看板!!
オバ鉄が子供の頃使ってました「亀の子束子」!!
「オロナミンC」に「ボンカレー」「金鳥かとりせんこう」
どれも思い出深いです。
しかし、入線してきたのは近代的な東京都交通局8800形電車でした。
このシリーズはカラーリングが4タイプあり、
乗車したのはローズレッドでした。
運賃は全区間一律で大人170円ですが、
ICカード利用では165円です。
「三ノ輪橋」を出発すると専用軌道を走行します。
荒川線のほとんどが専用軌道だったために廃止を免れました。
専用軌道
途中で擦れ違ったのは9000形電車レトロ車両。
明治から昭和初期の東京市電の車両がモデルだそうです。
東京都下水道局・三河島水再生センター付近は、桜並木が続きます。
桜のトンネルの中を走る路面電車って素敵でしょうね。
いつか桜の季節に捲土重来を期したいです。
専用軌道を走行する荒川線ですが、公道との平面交差点では
信号待ちする風景も見られます。
「栄町」を過ぎると前方にJR東日本の東北・上越新幹線の高架が見えてきます。
あっ!!上越新幹線Maxとき号が走り抜けていきました。
路面電車から新幹線が見られるだなんてラッキー!!
やがて電車は右へカーブしJR線に沿って走行。
「王子駅前」に到着します。
「王子駅前」を発車すると、併用軌道区間に入り、
左に折れJRの高架線をアンダーパスします。
すると、進行方向左手に桜の名所飛鳥山公園が見えてきます。
飛鳥山公園は8代将軍徳川吉宗公が江戸の庶民のために桜を植え整備した花見スポット。
上野公園とともに、日本で最初の公園に指定されたそうです。
そして、荒川線のハイライト
飛鳥山公園に沿うように66パーミルの急勾配を上っていきます。
「飛鳥山」に到着する直前に、右にカーブし再び専用軌道を走行します。
「大塚駅前」はJR東日本山手線「大塚」の高架下に設置されています。
都電と山手線が立体交差するシーンが見られます。
JRの高架を潜り、再度専用軌道を進みながら急勾配を上ります。
「鬼子母神前」(きしぼじんまえ)は、江戸三大鬼子母神で有名な
法明寺の最寄り駅。
この駅を発車すると今度は急勾配を下ります。
まるでジェットコースターにでも乗っているかのようにスリリングでした。
動画、あります
東京都交通局のホームページでは、
三ノ輪橋ー早稲田間約53分で運行と案内されていましたが、
1時間15分かかって終点「早稲田」に到着しました。
交通事情等により大幅に遅れますので
プランニングする際は時間には余裕を持たせたほうがベターです。
さてこの「早稲田」から東京メトロ東西線「早稲田」までは
早稲田大学のキャンパスを通過するショートカットをしても約15分かかります。
オバ鉄夫婦は折返しの都電に乗車し、「大塚駅前」で山手線に乗り変え家路につきました。
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